会長 池田 薫 北海道開発局営繕部 増田 正一 北海道知事 鈴木 直道 日空衛会長 長谷川 勉 
 
令和3年 新年のご挨拶

 

一般社団法人北海道空調衛生工事業協会
一般社団法人札幌空調衛生工事業協会 
 会長 池田 薫

 


 新年明けましておめでとうございます。令和3年の新春を迎え、謹んでご挨拶を申し上げます。皆様方には日頃から当協会に対しまして格別のご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

 昨年を振り返りますと、年明けから世界各地で新型コロナウイルスの脅威に悩まされ、1年中その対策や対応に追われた年でありました。この間、日本でも緊急事態宣言が発せられたほか、不要不急の外出自粛、学校の休校、飲食店の休業や営業時間短縮、東京オリンピックの1年延期、甲子園で行う春・夏の高校野球大会の中止、野球やサッカーなどプロスポーツの開幕延期や観客の入場制限などあらゆる分野で多くの影響を受けました。また、ライフスタイルとして、マスク着用、手洗い、うがい等の基本的な感染対策の実践は定着しましたが、新型コロナウイルスの脅威は、いまだに終息する気配を見せておらず、本年も引き続きこのウイルスの脅威とどのように対峙していくかが、最大のテーマになろうかと思います。

 政治経済情勢は、7月に米中が互いに総領事館を閉鎖するなど睨み合いがありましたが、その後アメリカ大統領選挙で共和党のトランプ氏が敗れて民主党のバイデン氏へ政権が移ろうとしております。日本も8年間続いた安倍政権から菅政権に変わり、政治的には節目の年となり、コロナ危機により経済が疲弊している中で、今後、世界や日本、道内の情勢がどのようになっていくのか、推移を見守りたい所存です。

 このような中、私ども設備業界は、民間投資で多少延期や中止事業があったものの、公共事業は従来通り行われており、他産業からみれば順調に推移していたかと思います。しかし一方で新型コロナウイルスの影響で、採用取消や人員整理などで失業者が増加しているにも関わらず、これまで現場を支えてきた技能者の高齢化・リタイアや、若者の建設業ばなれ、ものづくりへの興味の低下、さらには少子化の流れで、相変わらず技能継承や担い手の確保・育成が最大の懸案となっております。またこの業界は、長時間労働が発生しやすい状況になっており、このことも若年者の入職が進まない理由の一つであり、これらに関連して2024年4月以降は、長時間労働に対する罰則付き規制が適用されることとなっております。

 空調衛生設備は安全で良質な生活・執務・生産環境を創造する事業であり、それに携わる技術者・技能者が社会から正しく評価され、若者に未来を託せる魅力ある産業となるよう就業環境の改善を、行政機関の協力を得ながら業界全体で取り組んでいく必要があります。
 当協会は、コロナ禍ではありますが、条件が整うことを前提として、会員企業がこうした役割を果たしていけるよう、発注機関に対して、経営安定の観点から分離発注の継続、設計労務単価のかさ上げなど入札契約制度のさらなる改善や安定的な事業量の確保、発注・施工時期の平準化など、また長時間労働是正の観点から適正工期、適正価格、適切な工程管理、工事書類の簡素化などの要望活動を行うほか、空調衛生設備の重要性を広く社会に対してアピールするなど、積極的な事業活動を展開してまいります。
 また、会員企業の若手社員に対しては、各種技術研修会を実施することで施工管理能力や技術力の向上を図るなどの取り組みも積極的に展開してまいりたい所存です。

 結びに本年、新型コロナウイルスが一刻も早く終息し、皆様方にとりまして希望に満ちた飛躍の年となりますよう心よりお祈り申し上げますとともに、引き続き皆様方のご指導ご鞭撻をお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

 

     

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年頭ごあいさつ

 

北海道開発局営繕部長 増田 正一

 


 新年あけましておめでとうございます。
 一般社団法人北海道空調衛生工事業協会の皆様には、平素より国土交通省における北海道開発行政、とりわけ官庁営繕の事務・事業の執行にご支援・ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

 昨年は、アイヌの文化復興・発展のためのナショナルセンターである民族共生象徴空間「ウポポイ」の施設が完成し、7月12日に開業を迎えることができました。当面は、新型コロナウィルスの感染拡大防止対策をとりながらという状況ではありますが、是非とも足を運んで頂ければと思います。

 北海道開発局営繕部は、官庁施設の整備と施設機能を適正に維持するための保全指導の業務を担っています。
 官庁施設については、近年の大規模災害の多発や老朽化施設が増加する中、災害に対する国民の安全・安心の確保に的確に対応することが強く求められています。このため、令和3年度の官庁営繕関係予算の概算要求にあたっては、防災拠点となる官庁施設の防災機能の強化や官庁施設の老朽化対策に重点をおいており、地域と連携した官庁施設の整備を推進し、新たなまちづくり空間やにぎわいの創出等により、地域の活性化にも積極的に貢献することとしております。

 施設の老朽化対策では、政府の「インフラ長寿命化基本計画」において戦略的な維持管理・更新を行うことが重要とされており、既存官庁施設をより長く安全に利用し、トータルコストの縮減等を実現するため、ハード・ソフトの両面から官庁施設の長寿命化を図ることとしております。

 施設の防災機能の強化では、従前から取組んでいた官庁施設の耐震化や津波対策を推進するとともに、災害対策活動の拠点として機能を継続させるために給水、排水、空調などの機能確保が必要不可欠となります。また、新型コロナウィルスの感染症等の状況下においても行政機能を維持するため、必要な換気機能を確保することが重要になります。
 これら機能確保の施工を担う立場から、空調・衛生設備関係の企業・技術者の役割はますます大きく重要となっています。皆様の高い技術力を一層発揮していただくことを期待しております。

 次に、建設業の働き方改革の取り組みの推進についてです。長時間労働の是正を目的とする働き方改革の大きな柱の一つが、「週休2日工事」の拡大で、もう一つの柱が、ICTの積極的な活用等による現場における生産性向上への取り組みです。
 当営繕部では、これまでも週休2日の推進、適正な工期設定、書類の簡素化、適切な予定価格の設定、情報共有システムや電子小黒板の活用などを実施してきましたが、現場で働く皆様の長時間労働の是正や休日が確保されるよう、発注者としてできることに引き続き取組んでいきます。

 本年が貴協会にとってますます発展する年となりますよう祈念するとともに、皆様のさらなるご活躍とご健勝をお祈り申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

     

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令和3年 知事年頭所感

北海道知事 鈴木 直道

 


 新年明けましておめでとうございます。
 新春を迎えるに当たり、謹んでご挨拶を申し上げます。
 昨年を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症が世界的に大きな影響を及ぼした1年でした。我が国、そして本道においても、この感染症により多くの尊い命が失われ、社会経済にも甚大な影響が生じるなど未曾有の危機に直面し、今もなお厳しい状況が続いています。この間、感染拡大の防止と社会経済活動の両立に向けて各般の対策を進める中で、道民や事業者の皆様には、多くのご苦労やご負担をおかけしながら、ご理解とご協力をいただいていることに改めて感謝を申し上げます。
 現下のコロナ禍を乗り越えるためには、私たち道民が一丸となって取り組んでいかなくてはなりません。今後とも、道民の皆様の命と暮らしを守るため、私自らが先頭に立って全力を尽くしてまいりますので、皆様には引き続きのご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 厳しい1年ではありましたが、こうした中でも、1月には道内7空港の一括民間委託がスタートするとともに、4月には林業人材の育成・確保を担う北の森づくり専門学院が開校しました。さらに7月には、アイヌ文化振興の拠点となる民族共生象徴空間「ウポポイ」がオープンするなど、本道の更なる発展につながる新しい芽も生まれています。
 また、コロナ禍において、都市一極集中への不安や働き方に対する意識の変化、さらには、サプライチェーンの見直しやデジタル化の進展、脱炭素社会への要請など大きな社会変革の兆しが見られます。雄大な自然や冷涼な気候、ゆとりある空間、多彩で豊富な食やエネルギー資源といった本道の価値は、ウィズコロナ・ポストコロナの中で、一層輝きを増してくるものと考えています。
 本年は、こうした本道の可能性を最大限に引き出し、未来に向けた飛躍の第一歩を刻む年となるよう、大きな強みである食や観光の魅力を一層磨き上げ、道内、国内はもとより、海外の需要を再び獲得するための取組をはじめ、テレワークやワーケーションといった新しい働き方の導入等による企業・人材の誘致、さらには、カーボンニュートラルや北海道Society5.0の推進など、時代の先を見据えた政策を積極的に展開してまいります。
 また、本年は、東京オリンピックの札幌開催やアジア初のアドベンチャートラベル・ワールドサミットなど世界規模のイベントが予定されているほか、長年活動を続けてきた縄文遺跡群の世界遺産登録への期待がふくらむ年でもあります。こうした好機を着実に捉え、道民の皆様と共に、新しい北海道づくりを進める年にしたいと考えています。
 本年が、皆様にとりまして、明るい希望に満ちた年となりますよう、心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。

 

     

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新年のご挨拶

 

一般社団法人日本空調衛生工事業協会
会長 長谷川 勉

 


 新年明けましておめでとうございます。
 令和3年の年頭に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。

 昨年は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、各産業が想定外の打撃を受ける中、建設業界においても、健康のリスクのある中での活動、あるいは思うような活動ができないといった我慢を強いられるなど、様々な難しい状況を経験しました。
今なお、その状況は変わっておらず、今後も「新たな日常」に向けて、これまでとは異なる対応を続けていく必要があると考えています。

 わが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあります。空調衛生工事業界を取り巻く事業環境もこれまでとは一変し、今後についても不透明さを一層増している状況です。一方で、現在の施工余力は十分であるものの、建設業の将来を見据えたとき、構造的な担い手不足という状況は変わっておりません。

 こうした中、建設業の中長期的な担い手の確保の観点から、本年も引き続き、社会保険への加入推進、建設キャリアアップシステムへの登録・利用の推進、生産性の向上と働き方改革の推進などへの取り組みを国土交通省、関係団体等と連携して進めてまいります。

 建設キャリアアップシステムについては、昨年、登録・利用に係る料金の改定や利用促進に関する申合せなどが行われました。日空衛としては、要請を受けて追加出捐に応じるとともに、建設キャリアアップシステムのメリットの明確化、使いやすいシステムへの改善等について国土交通省等へ要請したところであります。本年も引き続き、会員への周知・普及に努めるとともに、会員の加入状況等を踏まえ、今後の取り組み目標の設定などについて検討していくこととしております。

 働き方改革の推進に関しては、昨年、中央建設業審議会から「工期に関する基準」が勧告されたほか、秋に施行された改正建設業法には、著しく短い工期の禁止や監理技術者の専任義務の緩和などの規定が盛り込まれています。
 日空衛としては、引き続き、「働き方改革の推進に関する行動計画」を踏まえ、
パンフレットの活用、好事例の普及、フォローアップ調査の実施等を通じて、長時間労働の是正に向けた取り組みを進めてまいります。
 働き方改革の推進に当たっては、生産性向上などの自助努力とともに発注者の理解が不可欠です。生産性の向上に向けては、BIMなど情報通信技術や施工の省力化技術などの一層の普及に努めてまいります。また、設計と施工の関係、一つの工事現場に様々な業種、企業が活動していることを踏まえますと、発注者にとどまらず、関係する企業・機関との連携も大変重要です。建設関係の各機関・団体とも連携して建設現場の労働環境の改善に努め、将来を担う若者の入職、定着に向けた取り組みを引き続き進めていきたいと考えています。

 空調衛生工事業界は、ステークホルダーとのパートナーシップにより、設備の設計、施工、運転管理から廃棄に至る活動を通じて、省エネ、省CO2を推進し、脱炭素社会づくりを目に見える形で先導し、地球環境の保全に貢献することが求められています。
 また、現在、新型コロナウイルス感染症防止対策で換気や除菌の徹底が叫ばれていますが、この分野は会員企業が長年蓄積してきた技術やノウハウが活かせる分野だと考えています。
 政府においては、菅総理が、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを宣言されました。
 私たちは、パリ協定の本格稼働をはじめ、様々な事業環境の変化を的確に捉え、それぞれの企業がお互いに切磋琢磨して、長年培ってきた省エネ、省CO2に関する技術をさらに磨き、また、これを社会に積極的に発信していくことが空調衛生工事業界の独自性の確立につながるものと確信しております。

 昨年中は、副会長、理事、監事、諮問委員をはじめ、会員各社・各団体の皆様のご理解、ご協力を賜り、心から感謝申し上げます。
 本年は、第40期を迎えることになります。日空衛としては、時々の課題に的確に対応するとともに、業界の将来を見据えた活動を進めてまいりたいと考えております。このため、本年も業界の発展のため、会員の皆様と一丸となって取り組んでまいりますので、引き続き、日空衛の活動への会員各位の積極的なご参加、ご協力を何とぞよろしくお願い申し上げます。

 会員の皆様のご健勝とご多幸をご祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。

     

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